野々井はりきゅうIN森ノ宮

Q&A

最近疲れやすく、肌にツヤがなく、肌のハリもないのですが?
お肌(皮膚)は内臓の鏡!
 内臓体壁反射といって、内臓(五臓六腑)に何らかの変化がありますと、体表に痛み・こり・冷え・やつれ・しびれなどの症状が現れます。ご質問のお答えは“やつれ”が考えられます。
 はり・きゅう治療のもっともすぐれているのは、このように体表に現れるさまざまな症状に対し、五臓六腑に分布している気の働きを調整することにより、改善消失する効果があることです。
 慢性的な症状でお悩みのときは、とくに、はりきゅう治療をおすすめいたします。お顔の表情も明るくなります。
サッカーをしていて足首を“ねんざ”したが、はり・きゅう治療はよく効きますか?
痛みやこり以外に、ねんざ、打撲にもすぐれた効果があります。
ただし、痛み、腫れの状況によっては骨折、断裂などが診られる場合がありますので、素人判断せず、受傷直後は整形外科医に受診し、正しい診断を仰いでください。
 なお、さまざまなスポーツ障害、たとえば野球肩、テニス肘、ぎっくり腰、ジャンパー膝、こむら返りなどにも効果があります。
はり・きゅう治療をすると、自然治癒力が高まり、さまざまな病状に効果があると聞きますが、いかがですか?
自然治癒力!
 わたしたちの身体には、病気になった場合、一人一人異なるが必ず回復しようとする働きの力があります。この働きの力の総和を自然治癒力(フィジス)といいます。
大切なことなので、少し説明を加えます。
 東洋医学では、自然界を5つの物質(木火土金水)に分類していますが、わたしたちの全身(五臓六腑など)の機能も5つに分類し、自然界の分類に比例配属しています。
 そのため、5つに分類された五臓六腑の中の1つでも弱まっているところ、あるいは逆に強すぎるところがあれば、これをもとに戻そうとする力が働きます。この力を自然治癒力といいます。
 ところが、現実には、弱ったところや強いところを自力で調整させる力が不足したまま時を過ごし、ますます体調を崩す人がほとんどといっていいと思います。
 こんなときに、弱まっているところ、あるいは強すぎるところにはり治療またはきゅう治療をすると、本来もっている自然治癒力が次第に回復し、元気を取り戻すようになります。
 はりきゅう治療の特徴は、つねに一人一人の体調を見つめ、体表や五臓六腑など全身に分布している生命現象の基本的なエネルギーである“気”と“血”の流れの調和を保つことです。
「一人一人の体調を見つめ、・・・・・」とはどういうことですか?
十人十色、百態百様
 世間では、よく外見で“親子そっくり”“似たもの夫婦”などと表現しますが、実際はいくら親兄弟(姉妹)、親子といえども、考え方や趣味が異なるのが常です。体調も同じで十人十色、百態百様、千変万化です。
 そのため、はり師・きゅう師はいつも一人一人の体調不良の原因と“今”の体調を重視し対処しています。
 いいかえれば、はり・きゅう治療は、まさにオーダーメイド治療といえるでしょう。
“証”を決めるとはどういうことですか?
“やまい”の‘引き金’点
 一人で、腰の痛み、関節の痛み、肩こり、目の疲れ、不眠、冷え症、食欲異常など、さまざまな症状を訴える人がおられます。
 こんなとき、東洋医学では一つ一つの症状に対処するのではなく、五臓六腑のどこかに“気”や“血”の流れが悪いところがあるために現れている複合の症状としてとらえます。そのため、複合の症状の引き金となっている臓腑を探し当てるために、顔の表情・色艶、皮膚の艶、脈、お腹・背中の緊張、舌の状態などを精査し、総合的に判断します。この総合的な判断を“証”といいます。
“証”にもとづいた治療について、具体的に知りたいのですが?
随証治療
 たとえば、肩こりでお困りの人がはじめてはり・きゅう治療を受けられる場合、まず東洋医学的な診方(脈証、腹証、舌証など)にもとづいて、さまざまな情報を整理し、判断します(証を決める)。この判断により、治療方針を決め、はり治療またはきゅう治療を施します。
 はり・きゅう治療のもっとも特徴的なのは、今までにも述べていますように一人一人の現在の症状はもちろんのこと、体調不良の原因に対処する随証(証にしたがった)治療です。
“証が決まれば、すべて同じ治療法ですか?
同病異治、異病同治
 “証”が決まり、同じ“証”であれば、基本的には同じ治療法です。
ところが、同じ人でも前回の症状、たとえば‘肩こり’を訴えて来院したときの“証”と、今回も‘肩こり’で来院いただいても、前回の“証”と異なっていれば治療法を変えて対処します。
 なお、同じ人が前回の症状、たとえば‘肩こり’を訴えて来院したときの“証”と、今回別の症状、たとえば‘腰の痛み’で来院いただいたときの“証”が同じであれば、治療法は基本的に‘肩こり’時と同じツボを刺激し、‘腰の痛み’を軽減、解消することができます。
“証”にもとづいた治療について、具体的に知りたいのですが?
随証治療
 たとえば、肩こりでお困りの人がはじめてはり・きゅう治療を受けられる場合、まず東洋医学的な診方(脈証、腹証、舌証など)にもとづいて、さまざまな情報を整理し、判断します(証を決める)。この判断により、治療方針を決め、はり治療またはきゅう治療を施します。
 はり・きゅう治療のもっとも特徴的なのは、今までにも述べていますように一人一人の現在の症状はもちろんのこと、体調不良の原因に対処する随証(証にしたがった)治療です。
はりきゅう治療の効能を知らない人が多いが、いかがですか?
未病治=予防医療
 体調の悪い状態がつづくと、多くの疾病の発症や増悪に深く関わることが知られていますが、東洋医学では「未病治」といって、体調の悪い状態(潜在的疾病や早期無自覚疾病)を一日も早くみつけて元気な状態に戻し、病気の発症や、病気の進行・増悪を抑えたり、遅らせたりできるという考えを「未病治」といいます。今ふうにいえば、はり・きゅう治療は予防医療の一翼を担う治療といえるでしょう。
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